映画 「ゴジラXコング 新たなる帝国」
体が丈夫なのは、いいことです。
世の中はGW真っ最中ですが、俺は今日しか休みがないので、
こういう時は、怪獣映画がいいかなあ、と。
ハリウッドゴジラもたくさん生み出されてきたけど、
本作は、2021年に公開された「ゴジラVSコング」の続編らしい。
物語は、いたって単純なので、小学生たちが楽しめると思います。
主人公は、地底人であるコング。
アダム監督みたいにアゴヒゲをたくわえ、おっさんの魅力がにじみ出ています。
彼は、虫歯が痛くて、ひょいっと地表に出てきて、治療をしてもらいます。
地球の皮って、薄いんですね。
ゴジラは、イタリアで一仕事した後に、コロシアムを寝床としてぐうぐう。
(丸くなって眠る姿が、ネコ鍋みたいでかわええ)
両者は、謎の信号をキャッチして、地球上でドタバタ鬼ごっこ&バトル。
地上って、せまいんですね。
どうやら、謎の悪者がいて、誰かがSOSを出しているらしい。
コングはゴジラに協力を頼み、一緒に殴り込みに出かけるのであった。
人間側の主人公は、前作で生き残った少女ジア。
彼女の養母となったアイリーン、歯医者の彼、陽気な黒人ブロガーと一緒に現地へ。
コングと会話ができるジアもまた、自分の居場所を探していた。
彼らの行く先には、一体何が待ち受けているのか…?
今回のゴジラは、テンションも血圧も高そう。
興奮しまくりで、背ビレが、ショッキングピンクみたいにギラギラしております。
宣伝ポスターだとシャインレッドみたいで、パンクなスタイルな、よそ行きファッション。
アウェイだから脇役なんですが、完璧に主役より目立ってますなあ。
この造形で、ガシンガシン走りまくるわ、ジャンプするわ、飛び込んで泳ぐわ、
シッポでローリングソバットするわ、馬乗りになってボコボコにするわ、
つかまえて噛みついて、大技ブレーンバスター炸裂するわ、実にエネルギッシュ。
他に出て来る怪獣としては、敵側のボス、赤毛のオランウータン、スカーキング。
奴が従えている、冷凍光線を吐き出すつるんとしたトカゲ系のペット怪獣。
(エメリッヒ版のゴジラに似ていますな)
それから、妖艶なモスラ。リアルな蛾って感じで、なかなか気が強いオネエキャラみたい。
あと、小物も色々でてきますので、生き物ワールドを満喫しましょう。
(少なくとも、2作目以降のジュラシックパークよりも楽しいかと)
あ、そうそう、ちっこいコングが出て来ます。(かわいくないけど)
きっと、ミニラみたいなポジションなんでしょう。ミニコングなのか、リトルコングなのか。
俺にとっては、ただのクソガキだったので、クソガキコングに決定。
このガキ、コングが優しくしてあげれば調子にのりやがって。
コングがこのガキをむんずとつかんで、こいつでチンピラ親父を殴ったのは爆笑でした~
(でも、ケガひとつしないところがグッド)
みんな、体が丈夫ですなあ、うんうん。
体力と回復力があるからこそ、こんな風に遊べるんですね。
男性諸君は、来るべき時に備えて、体を鍛えておきましょう。
こどもの日も近いので、ぜひ、親子で。
映画を見た後は、お子さんと一緒に怪獣ごっこをしましょう。
(役柄は、子供が決めること、そこ大事)
ゴジラは、120メートル、コングは、103メートルの設定だそうで、
時々、スケールの対比がわからなくなってしまうんですわ。
エジプトに現れた時に、ピラミッドと比較して、ああ、このくらいなのか、なんてね。
周りに建物がある時が一番わかりやすいので、視点を調整しましょう。
う~ん、内容を書き過ぎてしまったかもしれませんが、
この映画は、怪獣たちの動きを楽しむのがポイントなので、
ストーリーは思考の片隅に置いといて、劇場のスクリーンに身を委ねましょう。
俺的には、高倉健と池辺良の「昭和残侠伝」を思い出す。
しかし、ゴジラのケンカっ早いキャラは、「トラック野郎」の菅原文太にも見える。
いいじゃねえか、うるせえ、オレはゴジラだ、文句があるか。
この暴れん坊将軍を、制御できるか、アメリカのヒーロー兄さんとやら。
椿三十郎の、あのセリフが聞こえてきそう。
『…オレは今、とっても機嫌が悪いんだ!』
サルだろうがトカゲだろうが、そんなの関係ねえ。
相手に関係なく、全力で立ち向かうのが、怪獣王の誇りってもんだ。
俺の眠りを邪魔する奴は、どこのどいつだ。
何が何だかよくわからんが…わかったあ!(←クラッシャージョウ)
オレが全部ブチのめしてやるから、貴様が誘導しろ。
オレの体内で湧き上がる、水爆仕込みの放射能エンジンは、ビンビンだぜ。
悪い奴は、こいつか。それともこいつか。
弱い奴は、怪我しないように、おとなしくしてろ。
サムライの戦い方を、よく見ておけ。
…どいつもこいつも、かかって来いやあ!