映画熱


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映画 「ペナルティループ」

命を粗末に扱うと… 無間地獄に落ちるのかも。

 

 

また何とも、変てこな映画を見てしまいました。

 

若葉竜也主演で、共演は伊勢谷友介と聞いて、おお~と思い、

 

よく考えずに映画館へ。

 

 

 

主人公の青年が、ある朝目覚めると、傍らに恋人らしき女性が。

 

ぐずる彼をやんわりほどいて、彼女は、行って来ます、と言って出て行く。

 

次に目覚めると、彼は仕事に出かけ、職場に現れた“奴”を殺害する。

 

 

また彼が目覚めると、同じ日付の、6月6日の朝であった。

 

おかしいな、と思いながらも、彼はまた出勤し、奴を殺害する。

 

そしてまた、6月6日の朝を迎えて…

 

 

いわゆる、タイムリープものですが、ちぃっと、毛色が違うようです。

 

くり返す度に、色んなサブリミナル要素が追加されて、

 

どうやら、奴が、恋人を殺した犯人だということがわかります。

 

でも、何でまた? どうやって?

 

湧いてくる色んな疑問に、答えたり、答えなかったり。

 

 

う~む、監督・脚本の荒木伸二は、なかなかの曲者のようです。

 

さあ、観客も一緒になって、説明されない謎を、好き勝手に想像してみましょう。

 

 

 

しかし、若葉くんは、面白い俳優ですなあ。

 

「街の上で」でもしうだったけど、いい奴か悪い奴かわからんところがいい。

 

対する伊勢谷は、悪い奴かと思ったら、そうでもないやん、的なところが笑えます。

 

(劇中、彼がタバコを吸うシーンが何度も出ますが、1回くらい、大麻入りだったりして)

 

 

そして、ヒロインを演じるのが、山下リオ。

 

悪い女ではなさそうだけど、いい女でもないようなところが、何とも可笑しい。

 

で、謎を握る男を演じるのが、ジン・デヨン。う~む、みんな、変なのばっか。

 

 

 

何故、タイムループするのか。

 

ヒントは、タイトルにある、ペナルティという言葉。

 

これはやはり、誰かが意図的に仕掛けた何かである可能性を考えたくなる。

 

 

映画を見ながら、徐々にわかってくる全体像をとらえながら、

 

自分なりの、着地点を見つけましょう。

 

 

 

 

 

同じことをくり返すと、退屈になっていくらしい。

 

毎回、同じ結果を出し続けるのが、職人。

 

毎回、違う結果を出し続けるのが、芸術家。

 

主人公の趣味。 犯人の仕事。 恋人が抱えていた秘密。

 

同じ時間でも、違う人間がそれぞれ違うことをすれば、違う結果になっちゃう。

 

 

見かけは同じでも、全く違う側面があるだけに、

 

俺だったら、もっと、遊びの要素を入れたくなる。

 

わりと、ふたりとも真面目で、笑えるんだなあ。

 

 

俺は、この世界の中で、とことん、暴走してみたいです。

 

 

 

行き詰った時は、立ち止まって、あらゆることを疑ってみるべし。

 

 

今いるこの世界は、本当の世界だろうか。

 

今自分が飲んでいるコーヒーは、本物なのだろうか。

 

自分が存在しているこの空間は、現実なのだろうか。

 

 

 

…そして、俺は本当に、この映画を見たのだろうか?

 

 

 

映画 「オッペンハイマー」

思考が爆発した瞬間に、新しい世界が生まれる。

 

 

ようやくパソコンが復活したので、執筆を再開します。

 

(やっぱり、ケータイでは、思うように書けないもんで)

 

この映画が公開されてから、かなりの時間が経ってしまいましたが、

 

それでも、余韻がまだ新鮮に残っています。

 

 

 

製作・監督・脚本は、クリストファー・ノーラン。

 

原作は、カイ・ハード&マーティン・シャーウィンによる伝記。

 

(ハヤカワ文庫って、海外のSF小説がメインのアレですよね)

 

本作は、アメリカ映画ですが、主演のキリアン・マーフィーをはじめ、

 

エミリー・ブラント、トム・コンティ、ケネス・ブラナー、ゲイリー・オールドマン…

 

うっはー、コテコテの、イギリス&スコットランド系が大挙出演。

 

中でも、フローレンス・ビューが、一番印象に残りました。

 

(彼女は、「君たちはどう生きるか」の、キリコの吹替も担当したそうで)

 

アメリカ勢は、マット・デイモン、ケイシー・アフレック、マシュー・モディーン、

 

デヴィッド・ダストマルチャン、ロバート・ダウニーJr.といった顔ぶれ。

 

 

 

 

 

内容は、世界で初めて原子爆弾の製造に成功した、J・ロバート・オッペンハイマーの物語。

 

日本人としては、原爆の話というだけで、不快な気持ちになりそうですが、

 

俺としては、映画を見なければ、批評する資格もない、という主義なので、

 

とにかく、まずは映画を見てから考えよう、という思いを抱いて、映画館に行きました。

 

 

 

なるほど。

 

これは、勉強になる映画です。

 

面白いかどうかは、人それぞれでしょうが、

 

映画を見る限り、悪い印象は受けませんでした。

 

 

史実をもとにしているので、ネタバレもなにも関係ないのでお話ししますが、

 

当初は、ナチスを標的として開発していたのに、ドイツが降伏してしまったもんだから、

 

振り上げた拳の下ろし場所として、日本が標的にされてしまった、ということ。

 

日本側から見たら、とんでもないですが、

 

アメリカにはアメリカの事情があり、他の国との軍事バランスも考慮しての戦略。

 

そこを、丁寧に、潔く描いている点を、俺は評価したいです。

 

 

 

頭脳が優秀な人は、常に思考を怠らない領域があって、

 

生活の全てのことから、あらゆるヒントを得ている。

 

凡人にはわからないことを、天才には一瞬で理解する。

 

そして、それを学術的に説明できる能力があってこそ、研究する機会が得られる。

 

 

オッペンハイマーは、科学者として仕事をしている以外は、いたって普通の男のよう。

 

家族や友達を大事にして、女性にもモテる。

 

その、分け隔てない彼の性格が、“赤狩り”という、面倒なトラブルを呼び寄せてしまう。

 

彼自身は共産主義者ではないけど、同じ人間として、敬意を払っている。

 

世の中をずる賢く渡れない、彼の誠実さがあればこそ、多くの仲間に恵まれたんじゃないかと。

 

 

 

どの国でも、戦争によって、科学技術が進歩しているのは事実。

 

飛行機、戦車、武器、医療など、その恩恵を、現代を生きる人が受けているのもまた、事実。

 

今を生きる人が、戦争をした者を批判するのは簡単だけど、

 

たまたま戦時中に生まれ、戦争に携わらなければ生きられなかった人の境遇を考えれば、

 

おのずと、多面的、立体的な見方をして、熟考する必要性を感じるのではないでしょうか。

 

 

本作は、実に、もってこいの教材だと思うんですね。

 

 

「ゴジラー1.0」は、ゴジラが水爆実験で生まれたことを語っていない。

 

本作では、オッペンハイマーが、水爆実験を憂慮している場面が出てくる。

 

両者とも、アカデミー賞で評価された、名作として語りつがれる1本となりました。

 

 

俺としては、本作を見てから、ゴジラを見たかったけどね。

 

 

 

 

 

人は、誰もが、才能を秘めて、生まれてくる。

 

その才能が開花する人と、埋もれて抹殺されてしまう人。

 

しかし、植物のように、伸びようとする才能の力は、誰にも止められない。

 

それはきっと、その時代を生きる者たちにとって、必要な力なのだ。

 

 

人が、何かをする。

 

喜ぶ者がいれば、悲しむ者もいる。

 

誰かが幸福になれば、誰かが不幸になる。

 

誰かが勝てば、誰かが負けるように、常にこの世は、表裏一体。

 

勝った者が正義じゃなく、負けた者が悪でもない。

 

誰も悪くないし、誰も正しくない。

 

 

 

 

クリストファー・ノーラン監督は、イギリスとアメリカのハーフ。

 

きっと、いいご両親だったのでしょう。

 

知的で、バランスのいい思考力を、映画の世界で思う存分発揮しています。

 

 

本作は、3時間もある大作ですが、こめられたメッセージは、いたってシンプル。

 

科学は、人類にとって何なのか。

 

血の通ったひとりの人間として、科学者オッペンハイマーを見つめて欲しい。

 

 

自分だったら、どうするか。

 

自分が彼を支える立場だったら、敵対する立場だったら…

 

 

 

 

フローレンス・ビューが演じるジーンは、精神科医で、共産党員で、彼の最初に愛した女。

 

彼は、ことある毎に彼女を思い出し、彼女との関係を深く考える。

 

彼が、ひとりの人間として立つために、実に多くの人が影響を与えているのだ。

 

 

彼には、科学者という、優れた資質があった。

 

ユーモアを交えたやり取りの中に、人間としての魅力が垣間見える。

 

人望があるからこそ、仲間が増え、探求心が生まれ、新しい分野が成長していく。

 

信念こそは、苦悩を乗り越える、一番の起爆剤。

 

未知の扉の向こうに何があるのかを、確かめずにはいられない。

 

 

良くも悪くも、色んなことを学べる映画です。

 

自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の頭で考えましょう。

 

 

…人間の心もまた、宇宙で唯一無二の、かけがえのないもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらく、休みます。

パソコンが、動かなくなってしまったので、

 

しばらくお休みします。

 

新しいのを買い替える余裕ができたら、また再開するかも。

 

ちなみに、次の記事は、「オッペンハイマー」です。

 

その日まで、どうかお元気で。

映画 「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章」

ででで、で~すとら~くしょ~ん!

 

 

ああ、ちくしょう、この歌声が、耳にこびりついてしょうがねえ。

 

あのちゃんが歌うエンディングテーマは、どうしても、ひらがなに聞こえてしまうのです。

 

何が何だかよくわからんが… 君らがすごいことは、わかった! (←クラッシャージョウ)

 

 

たしか、「夜明けのすべて」を見に行った見に行った時だったかな。

 

スゴそうなアニメの予告編が流れていて、なんだこりゃと思ってたんですが、

 

TARAKOさんが出演していたことがわかって、

 

おお、これは行かねばならん!と、速攻で見に行きました。

 

(どの役かは、内緒にしておきますね)

 

 

しかしまあ、このタイトル。おっさんは絶対覚えられそうもありませんな。

 

チケットが、対人販売でなくてよかったですわ~

 

(ちなみに、今までで一番恥ずかしかったのは、「人のセックスを笑うな」でした)

 

 

 

 

さて、映画の内容ですが、コテコテの、SF映画です。(たぶん)

 

俺的には、「ウルトラセブン」のエピソードとして採用したいレベル。

 

これは、はっきり言って、面白い!

 

前章、後章と二部作になるらしいので、次は、5月だそうです。

 

本作の上映後に、予告編が流れるので、最後までお見逃しなく。

 

 

 

舞台は、夏の東京。

 

突如、上空に謎の黒い物体が現れる。

 

UFOか? 宇宙人の侵略か?

 

 

これって、かつてのオリジナルビデオ(古!)の、「V」を思い出しますね。

 

果たして、地球に飛来した、“奴ら”の目的は何か…?

 

う~ん… これくらいしか言えないですね。

 

 

幾田りら、あのちゃんの声優ぶりが、いいのかどうか、俺にはわかりません。

 

でも、インパクトは絶大ですね~

 

この映画に出てくる女子高生たちが、いちいち、カッコいい。

 

男子は基本、ロクなのがいませんが、あのアニキは、なかなかかも。

 

まあ、細かいことは言いますまい。

 

この後、5月に後半が公開されるらしいので、それを待ちましょう。

 

 

エンドロールの後に、次回の予告的なオマケ映像が流れますので、お見逃しなく。

 

来場者プレゼントで、ポストカードがもらえます。

 

 

個人的には、諏訪部順一が演じた、彼がいい感じでした…はい、ここまで!

 

 

 

君は、生まれてきたことに、意味があると思うか。

 

友達に出会えたことに、意味があると思うか。

 

自分が抱えている問題の奥底に、何かがあると思うか。

 

 

俺には、わからない。

 

でも俺は、次の物語を見てみたい、と思う。

 

何故か、と聞くなかれ。

 

全部見ないうちは、評価できませんから。

 

 

乗りかかった舟。

 

ここまできたら、引きさがれるか。

 

次回作を見た上で、また、俺なりの言葉を書かせていただきましょう。

 

 

思春期、最強。

 

青春、不滅。

 

片思いでも、恋は恋。

 

恋愛・友情・情熱・熱情・

 

告白する勇気のない奴は、つまらん文句言うんじゃねえ。

 

 

恋も友情も、言ったもん勝ち。

 

迷って時間を無駄にするよりも、思い切って行動せよ。

 

 

 

…ででで、でえすとらあくしょんっ!

 

 

 

 

 

映画 「劇場版 名探偵ホームズ デジタルリマスター版」

大人になってから見ると、感慨深い。 …なんとも、はや。

 

 

高校生の頃に夢中になった、あの名作が、スクリーンに蘇る。

 

ホームズ40周年という企画で、2週間限定だそうです。

 

来場者プレゼントで、ポストカードがもらえますので、ファンは急ぐべし。

 

「ナウシカ」の時の第一弾と、「ラピュタ」の時の第二弾を、一挙上映。

 

妻が広川太一郎のファンなので、2年半ぶりに一緒に映画館に行きました。

 

 

面白い~ 楽しい~ 優しくて、ワクワクドキドキな、珠玉の物語が4本!

 

広川さんの、い~い声が、久しぶりに劇場にこだましまくり。

 

自転車からジャンプして、飛行機にしがみつく。

 

跳ね橋から車でジャンプして、ポリーを救出!

 

手に汗握る、極上のアクションを、もう一度復習してみるのもよろしいかと。

 

 

 

 

原作は、コナン・ドイルの小説ですが、本作の物語は、ほとんどオリジナルらしい。

 

イタリアから発注依頼があって、制作をスタートしたところ、著作権やらでトラブルが起きて中断。

 

ドイルの母国がイギリスなので、戦争で戦った敵国である日本だと、面倒だったみたいですね。

 

(それが理由で、モリアーティがモロアッチ、ハドソン夫人がエリソン夫人だったりします)

 

一度はお蔵入りになったこの作品を、世に送り出すために貢献したのが、雑誌アニメージュ。

 

1984年公開の「風の谷のナウシカ」と同時上映されたことで、俺は初めて見ることができました。

 

満員で一回目の上映に入れなくて、外で3時間くらい待って、2回目に入れたことをよく覚えています。

 

それでも、初日に見ることができて、今では幸せな記憶として、心に刻んでおります。

 

 

その後、問題が解決して、TVシリーズがスタート。

 

放映が終了してから、1986年公開の「天空の城ラピュタ」で同時上映。

 

俺が新潟の映画館で見た時は、1本立てだったように記憶しているので、とても新鮮。

 

 

 

第一弾のホームズを演じるのは、柴田光彦。こちらもなかなかワイルドでカッコいいけど、

 

TVシリーズで演じた広川太一郎が、抜群にいい。第二弾は彼なので、ぜひ聴き比べて下さい。

 

ワトソンは、富田耕生。どちらもおんなじで、安心して見ていられます。

 

モリアーティ教授ももちろん、大塚周夫。い~い声です。

 

ハドソンさんは、第一弾だと信沢美恵子。第二弾だと麻上洋子。どちらもいい!

 

ラナ&フィオリーナと、森雪&ハルルの対決!こちらもすげえ豪華。

 

そして、レストレード警部は、飯塚昭三VS玄田哲章。俺は、飯塚さんの方が好み。

 

美人であります…と言って赤くなるところがお気に入り。さて、どっちが演じているかな?

 

さらに、ライサンダー大佐を演じた、永井一郎の熱弁にもご注目!

 

 

 

スタッフも、超豪華。

 

宮崎駿監督も大きく関わっていたけど、基本、当時の若手にやらせていたのが新鮮。

 

片渕須直、御厨恭介、そして、新潟県が誇る最高のアニメーター、近藤喜文!

 

(近藤さんは、「耳をすませば」で監督をした後、若くして亡くなりました)

 

 

 

そして、主題歌もいい。

 

桑名晴子の「冒険のアリバイ」が流れるバックで、「小さな依頼人」の名場面が流れる。

 

ダ・カーポの「空からこぼれたSTORY」は、妻の大好きな曲。

 

猫がのそのそ歩くラストも、味わい深くて素敵ですね。

 

 

 

ああ、こんなすごい作品を、10代でリアルタイムに見られたことを、幸運に感じています。

 

家庭環境がひどくて、暗い思春期を過ごした俺にとって、アニメーションは、ひとすじの光でした。

 

こんなに優しい大人が身近にいて、生き方を教えてくれたら、どんなによかっただろう。

 

だから俺は、映画で教わったことを勝手に学習し、生きる糧として、今日まで生き抜いてこられたのだ。

 

 

 

広川さんの、独特の口調がいい。何というか、気品があるんですね。

 

俺の親父の口調は薄汚くて、下品そのものだったから。憧れました。

 

彼の、ダジャレを交えた語りは、俺の、頑なな心をほぐしてくれたもんです。

 

(たしか、NHKFMで、「カムイの剣」のナレーションしてたっけなあ)

 

 

 

 

けっこう毛だらけ、猫灰だらけ。サハラ砂漠は砂だらけ。

 

(寅さんより上品な言い回しがクール)

 

ノンノ、君はホントに、してからにして~

 

なんともはや… いいんでないかい?

 

 

その彼が、あんにゃろめ、という奴が、宿敵・モリアーティ。

 

古代進にとっての、デスラー総統。

 

(そういえば、進のアニキの守は、広川さん)

 

 

モリアーティ。憎めない、愛すべき悪役キャラ。(バイキンマンとコラボしてほしい)

 

紫色の、狼のような風貌に、白いシルクハット&マントがトレードマーク。

 

ピンとしたヒゲに、片メガネが、知的なアクセント。

 

そして声は、大塚周夫。(大塚明夫は、彼の息子)

 

 

ルパン三世と、銭形警部。(パイロット版のルパンは、広川さん)

 

明智小五郎と、怪人二十面相。

 

ゴジラと、キングギドラ。(あるいはメカゴジラ)

 

スペクトルマンと、宇宙猿人ゴリ。

 

キカイダーと、ハカイダー。

 

ヤッターマンと、ドロンボー。

 

アムロと、シャア。

 

 

ああ、何て素敵な、運命的な関係なんでしょう。

 

トムとジェリー、なかよくけんかしな。

 

 

 

広川太一郎。永遠なれ。

 

「ムーミン」の、スノーク。

 

「あしたのジョー」の、カーロス・リベラ。

 

「MEZZO」の、黒川。

 

「ゲキレンジャー」の、タブー。

 

 

みんな違って、みんないい。

 

だって、広川さんが演じているんだもん。

 

知的で、ユーモアがあって、ダジャレまみれで、気品が漂う男。

 

 

こんな大人になりたいなあって思うけど、

 

育ちが悪いから、なれそうもない。

 

でも、そうありたいと思える、魅力的なレジェンド。

 

 

…生涯、憧れちゃったりしちゃったりなんかしちゃったりして~ この、どすこいが!

 

 

 

 

 

 

映画 「アーガイル」

見た目で、惑わされるな。

 

 

うーん、また、変なものを見てしまった。どうしよう。

 

「キングスマン」のスピンオフ映画、ということでいいのかな。

 

2時間以上かけて、人がいっぱい死んだり、入れ替わったり、生き返ったり。

 

記憶が失われたり、思い出したり。

 

これを見ている観客も、あれっ、俺は何を見ているんだっけ、と迷子になっちゃう。

 

忙しいけど、けっこう呑気な映画ですなあ。

 

 

 

主人公は、スパイ小説で大成功した小説家の女性。

 

人気シリーズ「アーガイル」の4巻を書き終えて、現在、5巻を執筆中。

 

その終わり方をめぐって、母親と言い合いになり、

 

仕方ないので、母親に会うために、列車に乗ることに。

 

その列車には、次から次と、変な奴がいっぱい現れて…さあ大変!

 

 

 

監督はもちろん、マシュー・もディーン。

 

主演は、ブライス・ダラス・ハワード。

 

へえ、どんな女優さんだろう、と検索したら、えっ、「レディ・イン・ザ・ウォーター」?

 

えええ~っ、あの、水の妖精さん!

 

すげえ、成長されましたなあ、ご立派な体格になられて。

 

いやいやいやいや、これはきっと、役作りのためですね。間違いない!

 

今どきは、昭和の男が変なこと言うと、何とかハラスメントで怒られますよねえ。

 

そんなこと言いながらも、思ったことがつい口に出てしまう、罪深いおっさんでございます。

 

全く、ハラスメントに怯える、ハラハラハラスメントな世の中でございますな。

 

 

で、もうすでにお断りしたので、堂々と言いましょう。

 

この、ふくよかなレディが、実に色んなことをやってくれます。

 

俳優と役者、いわゆるアクターは、見た目が勝負の世界ですから。

 

登場した瞬間、そう見えるのが、俺的には重要な公式なので。(←映画コラムで昔言ってたかな)

 

 

とにかく、このオバちゃんがすごい。俺的には、充分、おねえちゃんですが。

 

彼女には、底深い魅力と、底知れないパワーが秘められておりました。

 

すげえ! 強え! カッコええ! (←それは、観客が決めること)

 

 

 

で、彼女の才能を引き出す役割を担うのが、サム・ロックウェル。

 

う~ん、どうしても、彼が、井上順に見えてしまう。

 

もしかして、日本語吹替版だったら、井上順が!(そんなわけないって)

 

 

そして、サミュエル・L・ジャクソンも登場します。

 

彼は、こんな感じの映画に前も出てたよなあ、何だっけ。

 

あ、そうそう、「ロング・キス・グッドナイト」!

 

ジーナ・デイビス主演で、この映画とほぼおんなじ話でした。

 

彼女に振り回されて、血だらけになって、笑ってたよねえ、兄さん。

 

 

それはさておき、ジャクソンもまた、ノリノリで、この映画の出演を楽しんでいるようです。

 

 

 

この映画は、大丈夫だろうか。

 

日本の観客に、ウケるのだろうか。

 

そんな余計な心配&余計なお世話をしなきゃならんほど、

 

変に、スゴい。 (←どうとでも取れるような、テキトーな表現)

 

 

 

まあ、恐いもの見たさに、見てあげて下さいな。

 

 

ちなみに彼女は、ロン・ハワード監督の娘だそうな。(←その情報、いらねえ~)

 

コッポ監督の娘がアレだけに、あっはっはですなあ。

 

 

 

しかしながら、スパイ映画といえば、やっぱりイギリスでしょう。

 

イギリス印の、イギリス愛がつまった、極上の映画。

 

どこを切っても、エゲレスでんがな。←バシッ

 

 

クライマックスで盛り上がる曲は、ビートルズの、あの名曲…

 

ここは、しっかり聴いて下さいね。特に、彼のファンは。

 

 

「キングスマン」では、スコッチの極上の酒が登場し、

 

アメリカが舞台となれば、バーボンが登場するし、酒好きなおっさんにはたまらない。

 

本作では、物語の主人公アーガイルを演じるヘンリー・カヴィルと同様、

 

原作者の主人公が、ロックグラスで、ビールを飲んでいる。

 

違うかなあ、でもこれは、オールドファッションと言われるあのグラスなんじゃないかなあ。

 

 

(それでビールを飲むのは、俺が通っているスナックのママさんだけですが笑)

 

たぶんきっと、何か意味があるんでしょうね。(ないかも)

 

(ちなみに今、ロックグラスにビールを注いで飲みながら、この記事を書いてます)

 

 

 

 

変身願望というのは、誰にでもある。

 

今の自分と、違う自分になりたい。

 

普通は、今の自分よりも、もっとすごい自分になりたい、と思うもの。

 

しかし、能力があり過ぎる者は、普通になりたい、と願うのかもしれない。

 

 

コブラ、しかり。

 

カムイ外伝、しかり。

 

 

能ある鷹は、爪を隠す。

 

脳ある鷹は、普通に飛ぶ。

 

脳なしなんて、ノーナッシング。

 

NOと言える日本人、Mr.ノー。(←タイガーマスク)

 

脳トレ、脳ナレ、自主トレ、好きにやっとれ。

 

もう、どうにでもなれっ!

 

映画を見ていると、そういう気分になっちゃう。

 

これぞ、ナチュラル・ハイ。

 

ハイボールな、アーガイル。

 

 

柿食えば、金がなるなり、放流爺。

 

酒飲めば、鐘が鳴るなり、ビッグベン。

 

ショウタイムだ、ショウ来たれり、ショーン・コネリー。

 

 

 

さあ、色んな意味で手強いぞ。この映画は。

 

「変な家」よりも、こっちの方が、何倍も変だぞ。

 

騙されるな。気持ちをしっかり持て。

 

 

…最後までしっかり見てくれたら、サーの称号を授けよう!

 

 

 

 

映画 「変な家」

この映画は、空間認識を勉強できる教材になるかも。

 

 

久しぶりに、映画館でホラー映画を見ました。

 

カップルや親子づれ、友達同士で、思う存分、楽しみましょう。

 

 

主人公は、動画クリエイター(いわゆるユーチューバー的な)の青年。

 

彼は、雨男というハンドルネームで、心霊動画を配信することで稼いでいたが、

 

最近はマンネリになってきたことで、新しいネタを探しているところであった。

 

たまたま、マネージャーが不動産のチラシを持っていたことで、

 

「変な間取り」があることに気づく。

 

いいじゃん、というノリで、彼は取材をし始めるが、次々と怪事件が起こり…

 

 

 

主演は、間宮祥太郎。「破戒」の彼ですね。

 

清楚な顔立ちが、苦悩する青年というイメージにピッタリでした。

 

今回は、ネット配信者の役ですが、彼が演じると、悪い男じゃなさそう。

 

むしろ、クセがあるのは共演の佐藤二朗でしょう。

 

彼は、どんな役柄でも、怪演しますから。

 

今回は、不動産屋で働く、建築のプロを演じます。

 

 

ヒロイン(?)じゃないか、謎の女性を演じるのは、川栄李奈。

 

「人魚の眠る家」で見ているはずなんですが、印象に残っていないので、

 

俺的には、「きみと、波にのれたら」の声優さん。

 

なるほど、かわええ女優さんですなあ。

 

 

 

 

家というのは、建てた人の希望が反映されるので、

 

何かしら、意図的な痕跡が残るもの…らしいです。

 

俺は、事情があって、ずっと借家暮らしなので、経験がないことですが。

 

 

なるほど、見れば見るほど、変な間取りですなあ。

 

不自然なスペースがあって、窓がない部屋があって…

 

この辺は、映画を見ながら解き明かしていくので、それを楽しむのがいいでしょう。

 

 

からくり部屋とか、かくし扉とか、秘密の通路とかは、

 

時代劇のお城や、戦争の要塞や、江戸川乱歩や、宮崎駿作品でおなじみですが、

 

本作は、あからさまに怪しいので、何だか笑えます。

 

先日見た「スイート・マイホーム」もありましたし、家モノは、結構多い。

 

「たたり」(モノクロ)や、「ハウス」「呪怨」など、色々ありますが、

 

黒沢清監督の「霊のうごめく家」が俺は怖かったなあ。

 

 

さて、問題の家を調査してネットにアップしたところ、

 

ある女性から、情報提供がありました。

 

何でまた、こんなユーレイヘアスタイルで登場するのかよくわかりませんが、

 

この、かわええ女子が、雨男をさんざん振り回してくれます。

 

あ、そうだ、思い出した。ローソンでハピろう女ですね!

 

 

俺的には、斉藤由貴が出演しているのが嬉しい。

 

彼女なら、閉じ込められても、ヨーヨーで壁をぶち壊して脱出できるもんね☆

 

さあ、必殺のヨーヨーアクションが見られるかどうか、乞うご期待!(←出ねえよ)

 

 

他にも、大物俳優が続々と登場しますので、ゾクゾクして下さい。

 

 

 

映画は、前半は恐怖演出タップリで、面白くて、楽しい。

 

後半は、謎解き云々で、うさんくさいアホなシーンが続きますが、がんばって見ましょう。

 

途中でおしっこ我慢できなくなって、出ようとしたら、迷って出られなくなったりして…うっひっひ。

 

 

とにかく、ホラー映画は、楽しんだもん勝ちでしょう。

 

(あ、怖がったもん勝ち、が正しいか)

 

ストーリーも伏線も穴だらけなので、落っこちないように要注意。

 

けっこう間抜けな展開だけど、バカ過ぎるアプローチだけど、

 

観客を楽しませようとしてやっているんだから、笑ってあげましょう。

 

(いやいや、怖がってあげましょう)

 

 

もう、クライマックスでこんなに笑ったのは、「感染」以来でしょうか。

 

あれに出ていたベテラン俳優が、同じように盛り上げてくれますので、お見逃しなく。

 

 

あと、よい子は真似しないで下さいね。

 

たいまつを持って家に入るのは、危ないからやめましょう。

 

心ある親御さんは、お子様に指導してあげて下さい。

 

 

 

 

扉を開ければ、そこは、違う世界。

 

入口があれば、どこかに出口があるはず。

 

幽霊なんて、所詮は、元人間。

 

生きている人間を、ナメんなよ。

 

 

…かかってきやがれ、ウスラ悪霊ども!

 

 

 

映画 「52ヘルツのクジラたち」

言いたい、聞きたい、わかってあげたい。…どんな誰よりも。

 

 

 

「ヘルツ」(Hz)は、周波数の単位。一秒間に何回振動するかを表します。

 

ラジオや通信などで、特定の周波数を扱うことで、交信することができます。

 

送信側と受信側がシンクロし合って初めて、ちょうどいい関係ができるんですね。

 

 

人間の可聴範囲は、20~20000ヘルツなのに対し、(←工業高校で習った)

 

クジラの場合は、10~39ヘルツくらいらしいです。

 

52ヘルツというのは、人間にとっては低周波だけど、クジラにとってはかなりの高周波。

 

仲間には聞こえない音で鳴く気持ちって、何だか切ない…

 

 

 

孤独であり、ごく限られた者しか、彼らの声を聞くことができない。

 

人間の、心の声も、ぞんな性質のものなのかもしれませんね。

 

 

 

 

主人公は、海辺が見える一軒家に、ひとりで引っ越して来た若い女性。

 

近所の人から奇異な目で見られながら、ひっそりと暮らしていると、

 

海岸で、ひとりの子供に出会います。

 

 

彼女はかつて、義理の父を介護していた。(今どきは、ヤングケアラーと言われるらしい)

 

母親はいるけど、介護は娘に任せきりで、気に食わないと、怒る・わめく・殴るが止まらない。

 

ある日、食事の介助中に、義父が誤嚥。救急搬送されたことで、母親の怒りが爆発。

 

お父さんを殺す気か!お前が死ねばいいんだ!と情け容赦のない言葉を浴びせられてしまう。

 

腫れ上がった顔で呆然と歩く彼女…そこへトラックが!

 

轢かれそうになった瞬間、間一髪のところで、ある青年に助けられる。

 

彼は、彼女の状態が尋常じゃないことを察し、何とか、力になりたいと思うのであった。

 

 

 

映画は、現在と過去が、交互に語られるスタイル。

 

物語が進むにつれて、時間の差が縮まっていくことで、細かい要素が明らかになっていきます。

 

さて一体、彼女の身に、何があったのでしょうか。

 

 

 

 

主演は、杉咲花。今回も、芯の強い演技が光っています。

 

彼女を初めて見たのは、「吉祥天女」で、本仮屋ユイカの少女時代だったような気がします。

 

一番インパクトを受けたのは、「ネオウルトラQ」で、宇宙生物に体を乗っ取られた女の子の役。

 

自分の運命を受け入れる覚悟を決めて、苦しみに耐えている姿が、とても印象に残りました。

 

「十二人の死にたい子どもたち」では、ロン毛で威圧的な女子を演じ、

 

「楽園」で、過去のトラウマに耐える女子、「青くて痛くて痛い」では、思わせぶりな女子、

 

アニメ映画「メアリと魔女の花」は、あわて者ぶりがとてもかわいかった。

 

 

役柄もそうなんだけど、ヘアスタイルを変えることで、さらに役になり切っているような感じがある。

 

本作でも、その時の状況によって、色んな服装や髪型にチェンジしているのが楽しい見どころの1つ。

 

彼女の、演技の幅が、作品ごとに広がっていきますね。

 

 

 

さて、志尊淳。トッキュウジャーの、トッキュウ1号。

 

NHKドラマの「らんまん」で、神木隆之介とバディを組んだのが有名。(たけお~ まんたろう~)

 

俺は映画だと「さんかく窓の外側は夜」「キネマの神様」くらいしか見ていないので、まだ未知数。

 

印象としては、ナイーブな演技ができる俳優、というイメージでとらえています。

 

 

アクティブな杉咲に対して、静かに粛々と、彼なりの演技を披露します。

 

このアンバランスな関係性が、物語を深いものにしていくんですね。

 

助けられた側の彼女は、だんだんと生き生きしていくのに、

 

助けた側の彼は、何故かとても、深い闇を抱えている様子…

 

 

ふたりの関係を、じっくりとご覧下さい。

 

 

 

 

原作は、町田そのこの同名小説。(本屋大賞受賞作)

 

たぶん、小説だともっと繊細なんだろうな、と思うんですが、

 

監督が成島出なので、映画は、アプローチが、かなり強めかな、と感じました。

 

だって、「ラブファイト」「八日目の蝉」のおっちゃんだし、もう60代だし。

 

 

「夜明けのすべて」のような、デリケートな演出ではなく、わりとダイナミックでストレート。

 

なので、心を病んでいる人には、少々キツいかもしれませんのでご注意。

 

もともと生命力が強い人が、一時的にうつ状態になるのと、

 

生命力が弱くて、なるべくして心を病んでしまうのとでは、心のホームポジションがまるで違うもんね。

 

 

たまたま、助けられる状態だった時に、何とかうまく、助けることができた。

 

たまたま、弱っていた状態の時に助けられて、生きる力を回復することができた。

 

だからといって、助けた側が強い人間で、助けられた側が弱い人間、というわけでもない。

 

人間というのは、そんなに単純じゃありませんから。

 

(俺も、このことでは、さんざん苦悩してきたからなあ)

 

 

 

 

志尊くんは、微妙なトーンで、彼の切ない生き方を、渾身の演技で表現しています。

 

それは、静かに、脈々と、粛々と、少しずつ、積み重ねられてきたもの。

 

どう見えるかは、観客に委ねられるし、映画の中の、彼女に委ねられる。

 

彼はただ、彼女に、幸せになって欲しかった。

 

だけど、自分には…

 

 

彼の母親を演じるのは、余貴美子。

 

もう、このお母さんを見るだけで、俺は泣けてきますわ~

 

 

 

 

 

 

世の中には、色んな人間がいます。本作にも、色んなタイプの人が登場します。

 

人の気持ちが理解できる人と、全く理解できない人。

 

いや、理解しようとする人と、理解しようとも思わない人、と言うべきか。

 

理解しているはずが、できていなかったり、

 

理解してくれていたものと思っていたり…

 

ああ、面倒くさいなあ、人間って。

 

そもそも、100%理解なんてできないんだけど、

 

一部分でいいから、わかってあげたいし、わかって欲しいと思う自分がいます。

 

 

 

 

人を助けることは、ごく自然なこと。

 

彼女は、彼に助けられなかったら、もう、生きていなかったかもしれない。

 

だから、助けられて、よかったのだ。

 

彼もまた、彼女を助けて、よかったのだ。

 

 

 

せっかく助けてもらったのだから、今度は、彼女が、この子を助けたい、と感じた。

 

周りが何と言おうと、何とか、人間らしく生きられるようにしてあげたい、と思った。

 

そう考えて行動する彼女は、そうすることで、彼女自身の人生を、しっかり生きようとしている。

 

彼から教わった、大切なことだから。

 

ふたりが出会えた、証しだから。

 

 

 

悲しみの連鎖があれば、喜びの連鎖があってもいいはず。

 

悪循環があれば、好循環があってもいいはず。

 

悪いことがたくさんあったからこそ、いいことがあった時の喜びは、一層大きいのだ。

 

 

こんな世の中だからこそ、誰かと心を、分かち合いたい。

 

聞いて欲しいことを、ちゃんと聞いてあげたいし、

 

話したいことを、ちゃんと聞いてもらいたい。

 

同じ周波数で、共鳴し合って、お互いの、生きる力が増すように。

 

 

 

今日もしっかりと、伝え合いましょう。

 

今日という日を、自分らしく生きましょう。

 

 

…52ヘルツで哭いている、誰かの声に耳をすませて。

 

 

 

 

 

 

 

アカデミー賞。

やはり、「オッペンハイマー」がすごそうですね。

 

今月29日に公開らしいので、早めに見に行くつもりです。

 

 

「ゴジラー1.0」が視覚効果賞を受賞したのが、何より嬉しい。

 

「君たちはどう生きるか」も、長編アニメーション賞で、宮さんが2度目の受賞。

 

おめでとうございます。日本人の皆様、共に喜びを分かち合いましょう。

 

 

 

「哀れなるものたち」のエマ・ストーンが、主演女優賞!素晴らしい!

 

あれだけ体当たりで役をこなした彼女は、女優魂の塊りのような存在と言っていいでしょう。

 

この映画は、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にも輝いているので、

 

この、豪華絢爛な異世界を、色んな人に楽しんでもらいたいです。

 

 

そして、「落下の解剖学」が、脚本賞を受賞。これも素晴らしい!

 

ジュスティーユ・トリエ監督と、実生活のパートナーであるアルチュール・アラリの共作。

 

オリジナルのストーリーに与えられるこの栄誉は、優れた物語である証し。

 

 

「PERFECT DAYS」は受賞を逃しましたが、他でいっぱいもらってるからいいでしょう。

 

国際長編映画賞に輝いたのは、「関心領域」。これにもザンドラ・ヒュラーが主演らしいので、

 

絶対見に行くつもりです。

 

「落下の解剖学」の時に、予告編が流れていたから、もうすぐ公開かな?

 

 

 

 

 

 

俺は、月曜日の夜にさしみを買って来て、個人的に祝杯をあげました。

 

で、それで飽き足らず、そのまま外に飲みに行っちゃいました。

 

アメリカのアカデミー賞は、映画ファンをわくわくさせてくれます。

 

もちろん、三大映画祭もそうなんですが、世代的にやっぱりこれが気になっちゃう。

 

日本アカデミー賞も、ゴールデンラズベリー賞も、受傷者の皆様、おめでとうございます。

 

そして、いい仕事をなさっている、世界中の映画人の皆様に、惜しみない拍手を贈ります。

 

 

 

 

今日は休日なので、これから映画館に。

 

見終わったら、また記事でご紹介しますので、期待しないで、お待ち下さい。

 

 

 

 

鳥山明先生、TARAKOさんが死去

中学生の時に、少年ジャンプで「Dr.スランプ」が始まって、

 

その、すごい画力に、目が釘付けになったのをよく覚えています。

 

 

家庭環境が悪かった俺にとって、ペンギン村は、実に平和で、のどかで…

 

こんな、楽園みたいなところが、この世にあったらなあ、と望まずにはいられなかった。

 

ちなみに、俺が好きなキャラは、皿田きのこです。声はたしか、杉山佳寿子。

 

ナウなギャルは、ココを刈り上げて、ラークを吸うのよ、ってね。

 

 

 

俺が小田原に住んでいる時に、「ちびまる子」が放映開始。

 

オバチャンのような小学生の、クールな語り口が、絶大な魅力を放っておりました。

 

タッタタラリラ~を叫んでいたのは、ブルースシンガーの近藤房之助。そ~んなの~常識~♪

 

TARAKOさんは、「戦闘メカ ザブングル」のチルで名前を覚えました。

 

パトレイバーの進士さんの奥さん、みかん絵日記、まじかるタルるーとくん、とかあったっけ。

 

最近は、新製品が安い、とか、よ~く考えよう~保険は大事だよ~のCMがありましたね。

 

 

 

 

 

マンガもアニメも、俺が子供の頃は、見るとバカになるぞ、と大人から脅されてた。

 

もともと俺はバカだから、一周回って天才になったりして、何て思ったり。

 

ダメだと言われると、ますます夢中になるもんです。弱虫の、ささやかな抵抗。

 

アニメソング聴いてると、お前は小学生か、と見下されたもんです。

 

 

 

いつの間にか、日本のマンガとアニメは、世界の最先端になっていました。

 

子供の頃に、自分が面白いと思ったものの価値が、認められるようになったのは、嬉しい。

 

 

 

 

 

 

あの時代を牽引してくれた、人生の先輩たちが、次々と、旅立っていく。

 

彼らの優れた仕事は、俺らが語り継いで、次の世代へつないでいく。

 

 

 

おふたりとも、おつかれさまでした。

 

いい作品に出会うことができて、感謝しております。

 

おかげで、暗い劣悪な環境を、乗り切ることができました。

 

 

これから、世界中の後継者たちが、心地よい世界を作り続けてくれることでしょう。

 

 

安らかに。

 

合掌。

 

 

 

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